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前の30件 | -

「冷凍保存の教科書」という優れ本 [推薦図書]

駅前の図書館に予約本を受け取りに行ったら、新刊の平積みコーナーに目を引く本がありました。

「冷凍保存の教科書 ビギナーズ」というタイトルです。

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パラパラとめくってみたら結構役に立ちそうです。当日は生涯大学校、箏の先生との下合わせ、民謡尺八のサークル、と予定がいっぱいの日でそれなりの荷物を持っていたのですが、ぜひ読みたいと思って予約本と一緒に借りました。

内容は、「冷凍の基本」「食材別完全冷凍ガイド」「冷凍食材でスピードレシピ」「料理別冷凍ガイド」の4つのパートに分けて写真入りで解説されており、見ているだけでもできたような気になります。 全175ページです。

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豊富な内容と使い易そうな編集で「1100円+税」はお買い得です。reizanはきっと買うと思います。 

http://www.amazon.co.jp/%E5%86%B7%E5%87%8D%E4%BF%9D%E5%AD%98%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E3%83%93%E3%82%AE%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%82%BA%E2%80%95%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%9D%E3%81%86-%E5%90%89%E7%94%B0-%E7%91%9E%E5%AD%90/dp/4405092028/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1317353769&sr=8-1 Amazonのサイトで「なか見」検索ができます。



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「下町ロケット」は痛快企業小説 [推薦図書]

久しぶりに、読み始めから最後までわくわくし通しの小説に出合いました。
池井戸潤さんの直木賞受賞作「下町ロケット」です。

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話は、ロケットエンジンの核である燃料バルブをめぐる攻防です。その特許を持っている東京都大田区の町工場と何が何でもその特許がほしい大企業、手のひらを返したように態度の代わる金融機関、頼りにならない弁護士と頼りになる弁護士、企業内での意見の対立、といった要素をうまくまとめて感動の一編に仕上げられています。

企業戦士の一人だったreizan自身の経験とリンクする部分も多く納得の一冊でした。夜中の1時半に読了したので今朝の5時半起床はちょっときつかったです。

芥川賞は「質」、直木賞は「わくわく感」が問われるといいますが、直木賞に相応しい読み物だと思いました。

 



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新年の抱負は「感情的にならないこと」 [推薦図書]

新年にあたって、心機一転、心の平穏に役立ちそうな本を見つけました。精神科医和田秀樹先生の「感情的にならない技術」です。

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腹立たしいことで興奮すると年寄りは血圧に障ります。世の中がおかしくなっているなと思っても腹を立てない暮らしができたら最高です。そういうことで、年の初めにこの本を読むことにしました。

和田先生の著作は、心理学、生き方、受験対策、と多岐にわたっていますが、どれも簡潔で分かりやすく的を得たものが多いから好きです。

「感情的に・・・」のページ立ては次のようになっています。

プロローグ  感情には「シンプルな法則」がある
第一章    人が「感情的になるパターン」を知っておこう  
第二章    「感情」を明るく保つ技術     
第三章    感情的にならない思考法(曖昧さ耐性について)   
第四章    パニックに陥らない技術 
第五章    いつでも「気軽に動く」ための技術
第六章    『小さなことでクヨクヨしない」技術 
プロローグ  あなたが笑えばホッとする人がいる  
 
なんとなく効果が期待できそうです。
 
発行元は新潮社かなと思ったら違っていて、講談社かなと思ったらそれも違っていました。「新講社」というところから出ています。
サスペンスドラマに出てくる新聞社が「毎朝新聞」で、政党が「民自党」という名づけ方を思い出しました。 


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考えるヒント [推薦図書]

ブロガーの「ちきりん」さんが書いた自分アタマで考えよう」(ダイヤモンド社刊)という本が面白いです。

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副題は「知識にだまされない 思考の技術」です。
悪人に騙されないようにという書き方ではなく、「(自分自身が持っている)知識に騙されないように」という発想がユニークです。

本書の序章でグラフを使った問題が出されます。これに対してAさんという人の回答が示されます。回答の内容は常識的なものです。

ところが、その先でAさんの答えは否定されます。間違っているというのではありません。考えていないという指摘です。

「Aさんの回答はグラフを見てAさんが考えたとは思えません。」「グラフを見る前から知っていたことではないですか。」と

今までになかった切り口の啓発本です。章建てをご紹介します。
  • 序 「知っている」と「考える」はまったく別モノ
  • 1 最初に考えるべき「決めるプロセス」
  • 2 「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと
  • 3 あらゆる可能性を検討しよう
  • 4 縦と横に比べてみよう
  • 5 判断基準はシンプルが一番
  • 6 レベルをそろえて考えよう
  • 7 情報ではなく「フィルター」が大事
  • 8 データはトコトン追い詰めよう
  • 9 グラフの使い方が「思考の生産性」を左右する
  • 終 知識は「思考の棚」に整理しよう
著者のブログは月間アクセス数が100万~150万といいますから、足かけ4年で一昨日、ようやく40万アクセスを超えたreizanのブログとは人気の度合いが違います。
著書も面白いですが、ブログも面白くて考えさせられます。早速お気に入りに入れました。 

 



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「大学」について勉強する [推薦図書]

「大学」といっても文部科学省所管の学校のことではありません。
孔子の弟子の曾参作と言われている書物のことです。

そして写真の図書が「大学」の優れた解説本です。「大学」そのものは漢字だけで書かれています(中国の書物ですから当たり前ですが)。一般には読むことさえ困難ですので解説本が必要になってきます。

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「己を修め 人を治める道」というタイトルは、 自己修養から始めて多くの人を治める政治家の心得へと発展していく「大学」の内容に沿ったもののようです。

「大学」という言葉はHNK・BSプレミアムで放送されている韓流ドラマの「トンイ」で知りました。側室トンイと王スクチョンのあいだに生れたクムという子が優秀な王子で独学で小学、中庸、大学を読破しているのに、優秀な子だということが知れると命を狙われるからと母親から「小学がわからない」振りをするように約束させられます。

そして「小学」の知識を問われる場面になるのですが約束通りわからないと言い張ります。しかし、親のことを悪く言われたことから彼の心に火が着き、「小学はわからないけれど中庸や大学はわかります。」と言って大学の文言と意味をすらすらと述べて神童ぶりを発揮するというシーンがあったのです。

「小学」というのも小学校のことではありません。「小学」というのは小人(=一般人)向きの教えです。人としてわきまえておくべき基本的なことが教えられています。

「中庸」は平均的な中流・中立の意味ではありません。 過不足なく偏りのない徳についての教えです。

「大学」は先に書いた通りですが、言い換えると、 自分がよく修まっているいるだけでなく周りの人に良い影響を及ぼす大人(たいじん、=徳の高い人)の心得です。

今更そんなことを勉強してどうなるのと思われるかもしれませんが人は死ぬまでが勉強です。そのことは中学校の恩師がALS(筋委縮性側索硬化症)という難病に罹ってからも亡くなるまで中国語の勉強を続けていた姿から学びました。
一度も中国人と会話をしたことはないのではとお尋ねした時に、「それはどうでも良いことだ。」といわれた言葉が印象に残っています。

「大学」については初めて知ったのですが、巻末の全文(和訳)を眺めていたら知っている言葉がありました。

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「小人閑居して不全を為す」という言い方で覚えていますが、reizanのような凡人は暇に任せて怠惰な生活をおくってはいけないという教えだと思って、常に何かにチャレンジしようと思っている心のスイッチです。
今まで出典を知らずに人生の規範にしていましたが、「大学」のことをもっと勉強しようと思いました。

全文漢字のものはここにあります。

 



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やすらかな死を迎えるために [推薦図書]

重たいテーマですが、大野竜三さんの「やすらかな死を迎えるためにしておくべきこと」という新書を読んでなるほどと思いました。

稀にみる良書です。日本の医療を根本から変えてしまうかもしれないというインパクトがあります。最初は図書館で借りたのですが手元に置いておきたいと思って自ら購入しました。

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冒頭からPPKが取り上げられています。PPK(ぴーぴーけー)は生涯大学校でも大勢の人が理想としていた「生き方&死に方」です。

生きているときはピンピン元気で、死ぬときはコロリと逝ってしまう。このカタカナの頭文字を並べたのがPPKです。

本書では、コロリと逝くのは今の日本では至難のわざだと説明し、コロリと逝くための方法を解説しています。でも、自殺指南書ではありません。
できるだけ元気で長生きして、お迎えが来たときにはコロリと逝ってしまおうというのが本書のテーマです。

もし、あなたの周りで誰かが倒れたら119番して救急車を呼ぶはずです。その結果、元気になったら目出度し目出度しです。でも、元気を取り戻せずに意識不明のまま寝たきりになったりした場合、ドクターとしては放置するわけにもいかず延命措置をほどこしてくれます。だからなかなかコロリとは逝けないのです。

本書では、望まない延命措置を止めてもらうための方法が説明されています。医師が法違反に問われない形で延命を止められる方法です。それが副題の「リビング・ウィル」のようです。

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エンディングノートの医療版という感じです。reizanも元気なうちに自分の意思を書きとめておきたいと思います。


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一家に一冊「塩分早わかり」 [推薦図書]

歳をとると血圧のことが気になりますが、良い状態を維持するうえで大切なことが三つあるといわれています。
  • 運動
  • ストレス
  • 塩分量
なかでも塩分量は1日の目標摂取量が10g以下(医師の管理下にある人は6g以下)といわれており、管理が大変です。
それに塩分量というのは、(「食材に含まれる塩分」 + 「調味料に含まれる塩分」 + 「塩そのもの」 - 「食べずに廃棄される塩分」) の合計になりますので、ほとんど管理できていないというのが実情ではないでしょうか。

reizanもその例にもれませんので、女子栄養大学出版部の「塩分早わかり」という本を買って勉強しています。

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日頃よく食べる食品の中から約700点について塩分量が示されています。それもほとんどが1回に食べる分量や1回に使う量で表示されているので実用的です。

ちょっとびっくりしたのは、甘いサバ味醂干しの塩分量がダントツで高かったことです。200gの半身に7.4gも含まれています。
これからは半身を二人で分けて食べるようにしようと思います。それでも3.7gですから多いですね。

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本格ミステリ大賞の「皆川博子」さん [推薦図書]

本格ミステリ作家クラブ(会員約150名)の会員同士で投票する本格ミステリ大賞に皆川博子さん(82歳)の「開かせていただき光栄です」が選ばれたというニュースを知り、元気に活躍されていることを嬉しく思いました。

http://honkaku.com/award/award.html 第12回本格ミステリ大賞結果

ぜひ読んでみようと思います。 

reizanが皆川さんを知ったのは「倒立する塔の殺人」を読んだときですから5年ぐらい前です。

これを読んだ時にkiseという名前でAmazonにブックレビューを書きました。ベタ褒めですが今もその気持ちは変わりません。1回読んだだけでは訳が分かりませんでしたが2回目には皆川さんの仕掛けがわかって大きな感動に包まれました。
「倒立する・・・」は中古品ですとAmazonで税送料込430円から求められるようです。

余談ですが、reizanが今の家に越してきたとき、ネットで市立図書館の蔵書を検索していたら、この「倒立する・・・」が児童書に分類されていました。難しい漢字もありますので児童が読むことはないと思いますが、老婆心ながら図書館の方に、「この本には倒錯した世界が描かれているから児童には向かないと思いますよ。」と申し上げたら一般書の方に移されました。

多分、乙女チックな表紙だけ見て児童書に仕分けされたのでしょう。

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今読んでる本が直木賞候補に [推薦図書]

ネットでニュースを検索していたら「芥川賞・直木賞」候補10作決定のニュースに行き当たりました。
その中の一冊を読んでいる途中だったのですが、560ページのハードカバーを読む速度いっきに上がりました。

http://www.oricon.co.jp/news/ranking/2013836/full/ 第147回 「芥川賞・直木賞」候補10作決定

reizanが読んでいたのは貫井徳郎(ぬくいとくろう)さんの「新月譚」(しんげつたん)で直木賞の候補です。

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美貌の女流作家が39歳で断筆宣言をして文壇を去ったところからスタートして、後日彼女を訪ねた編集担当者が聞いた話が展開されるという形式です。

貫井徳郎さんといえば、「慟哭」で鮮烈なデビューを飾り、その後の「症候群シリーズ」では特異な主人公たちの秘密警察的な物語で楽しませてもらいましたし、そのほかにも何冊か読ませてもらいました。

特に、症候群シリーズに登場する新宿駅西口の托鉢僧は、実際、新宿駅にそういう人が立っているので、いつもその人の前を通るたびに、この人は本物の僧侶だろうかそれとも秘密警察だろうかと思っていました。

「新月譚」については予備知識なしで読み始めたのですがいつまでたってもミステリーらしくなりません。プロローグとエピローグの間に87節ありますが一日に1節ずつ読み進めていましたので読了まで2か月以上かかるだろうと覚悟していました。

そこに直木賞候補のニュースが出てきたものですから俄然スピードがあがってあっという間に読み終えてしまいました。
読後感は大満足でした。


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97歳現役写真家の幸福論 [推薦図書]

生涯大学校で習ったことでほとんどの人が気に入った言葉に「ピンピン・コロリ」というのがあります。

家族に、ピンピンコロリが理想だと話したら、家族の顔色が一瞬変わりました。どうも自殺願望と映ったらしいです。
本当は元気で長生きしたいということなのですが、コロリという言葉が刺激的だったみたいです。

この言葉を知ってから元気なお年寄りのことが気になりだしました。
reizanが所属している地域の老人クラブの最高齢は99歳のお爺ちゃんです。一人暮らしですがとてもお元気で毎朝スーパーに買い物に行って自炊されているそうです。

reizanもときどきスーパーでお目にかかることがあり顔見知りなので挨拶をさせていただいております。 でも長話をしたことはありません。ところがある日女性二人を呼び止めて長話をしているところに行き合わせました。歳をとっても異性に関心を持っているというのが健康に良いみたいです。

そんなことを思うこのごろですが、読売新聞の「時代の証言者」という連載物で紹介された女性写真家の草分けで今も現役の笹本恒子さんの本が出ていることを知り、97歳の現役写真家として今も活躍されている方の本ですから生き方を教えてもらおうと読み始めました。

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「ひとりで楽しく暮らす、5つの秘訣」という副題が付いていますが、reizanは一人ではありませんので今すぐには役立たないかもしれませんが、将来に備えての心構えや本当にひとりになった時の支えとしてしっかり学ぼうと思います。

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《5つの秘訣》


からだの周りに書いてあるのが5つの秘訣です。



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ひとりで暮らして気楽に老いる [推薦図書]

将来50%の確率でひとり暮しになるかもしれず、これに備えなければなりません。  

その勉強に役立つのが大先輩たちの著書です。何冊か見てきましたが、今回読んだのは吉沢久子さんの「ひとりで暮らして気楽に老いる」です。

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吉沢久子さんは前にも取り上げたことがありますが、文芸評論家 故古谷綱武さんの奥様です。義弟がニュースキャスターの故古谷綱正さんになります。

1918年生まれの久子さんは今年94歳になられていますが、本書は80歳の時に出版されています。

連れ合いに先立たれてからの生き方に関する本を何冊か読んできて気づいたことがあります。
どなたも、ちまちました生き方はされていません。共通しているのは、美味しいものを食べて、やりたいことをやって、明るく楽しく生きるという生き方です。なかには恋をするということを上げている方もいらっしゃいます。

本書の副題には笑ってしまいました。久子さんからすれば事実をそのまま言っただけでしょうけど、世の女性に向けて、 夫に先立たれることを前提として 「夫のいない自由な生き方」を勧めているようで、先立たされる側の者としては笑ってしまうしかありませんでした。

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うちにいる人に「妻のいない自由な生き方」がやってみたいと言うと、「今までも自由に生きてきたじゃない」と切り返されてしまいました。確かに。

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「要撃の妖精」という本を読んでいる途中です [推薦図書]

書店の平積み台を見たら夏見正隆さんの文庫本がずらり並んでいました。恥ずかしながら知らない作家さんです。
でも、表紙のF-15の画を見ただけで読みたくなってしまいました。

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値段を見たら1,143円+税となっていました。千円を越す文庫本の体験がなかったのでびっくりしました。

地元の図書館の在庫を調べたら一冊だけありました、それが「要撃の妖精」です。取りあえずこれで様子見をすることにしました。
3分の1ぐらい読み進んだところで尖閣諸島をめぐる攻防のシーンがあって最近のもののような感じがしたのですが、本書は2008年初版で、単行本は2001年に刊行されているそうです。

発行当時に読んでも現実味がなかったかもしれませんが、今読むとタイムリーです。

ただ、ちょっと取っつきにくいのは登場人物の名前です。
  • 漆沢美砂生
  • 月刀 慧一尉
  • 火浦暁一郎二佐
  • 鏡 黒羽
  • 月夜野 瞳
  • 和響二佐
  • 雑上掛参事官
  • 鷲頭三郎三佐
  • 楽縁台義展空将補
  • 虻沢石川県警本部長
    などなど
世の中に珍しい名前や難読氏名があるのはわかっていますが、一冊の中であまり多すぎると辟易してしまいます。
そのためスムーズに読み進めないという難点があります。

それでも最後まで読もうと思いますが、世の中には酷評をしている人もいました。

http://blog.goo.ne.jp/snapshot8823/e/6d2cb313f6e36d92e64c265981798fd2 min-minの読書メモ

松岡佳祐さんの岬美由紀シリーズ(こちらもF-15パイロット)が2009年の「千里眼 キネシクス・アイ」を最後に新作が出ないのでちょっと寄り道するのも良いかもしれません。でも、わざわざ買ってまで読むかなというとクエスチョン・マークです。



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全部つくれるレシピ本 [推薦図書]

料理のレシピ本の中には、使用する食材が入手困難だったり、残った食材の使い回しをどうするかが難しくて、結局、一、二品作って放置してしまうものがありますが、この本のは全部作れそうです。材料も2人分を基準にしているので扱いやすそうです。

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その本のタイトルは「Farmer's KEIKO 農家の台所」といいます。
Farmer's KEIKOさんの同名のブログから農家秘伝のレシピを紹介しているレシピ本です。

例えば「農家のキュウちゃん漬け」は少し手間がかかりそうですが、作り方はシンプルで出来上がりの写真も美味しそうです。

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《農家のキュウちゃん漬け》

「やみつきキャベツ」は、近所のおじいちゃんから教わった冬キャベツの究極の食べ方、と紹介されていますから作ってみないわけにいきません。

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《やみつきキャベツ》 

それぞれの作り方は本を買ってご覧下さい。

この本は、家人が市の図書館に予約リクエストしていたのですが、reizanが図書館に寄った時に届いていて「持って帰られますか」と係りの方から声をかけられたので預かって帰りました。

帰りのバスの中でパラパラと眺めただけでこの本は良いとわかりました。家に帰って家人に話すと家人も同意見で、ずっと持っていてもいいねということになり早速購入しました。


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「なずな」 [推薦図書]

堀江敏幸著「なずな」を読んでいます。あと残り四分の一ぐらいのところまで来ています。437ページのハードカバーなのでなかなか読むのが大変です。ページ数のこともありますが、兎に角重いです。テーブルの上に置いた状態で読まないと手がつりそうです。

なずな.jpg

「なずな」というのは、主人公が育てている生後3か月ぐらいの女の赤ちゃんの名前です。

主人公の菱山秀一は地方新聞のライターで独身です。そして、なずなちゃんは弟夫婦の子供です。それをなぜ引き取って育てているかというと、弟の亮二は海外ツアー添乗の後、下見で出かけたドイツの地方都市で大腿骨骨折の大怪我をして現地の病院に入院中、妻の明世さんはウイルス性感染症に肺や目の異常も重なって入院中という事情があるからです。

主人公が在宅勤務にかえてもらって、子育てをしながら周りの人達と関わっていく様子が綴られているのですが、久しぶりにミステリー以外の本を読んで、ほんわかした気分になっています。

なずなちゃんの身体から発散するミルクのような甘い香りのイメージを鼻に感じます。赤ちゃん独特の質感も手に取るようにわかります。

なずなというのは、言わずと知れたぺんぺん草のことですが、「撫でたいくらいの菜」だから「撫で菜」になって、これが転じて「なずな」になったという命名の由来も紹介されています。

昔読んだ純文学の世界のようだなと思ってネット検索してみたら著者の堀江敏幸さんは芥川賞作家でした。この「なずな」でも伊藤整文学賞を受賞されていました。それと知らずに読み始めましたが、やっぱり良いものは良いですね。




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「捜査本部」がわかる本 [推薦図書]

澤井康生著『「捜査本部」というすごい仕組み』(株マイナビ刊 830円+税)を読んでいます。

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著者の澤井康生さんは、元警察庁のキャリア官僚でMBA(経営学修士)の資格も持つ現役の弁護士です。

その澤井さんが、警視庁に出向した時の経験なども交えて、警察の組織、人材育成などを解説してくれています。
特に、タイトルの「捜査本部」については、その内容が良くわからないまま刑事ドラマを見ていましたが、この本を読んでスッキリしました。

世の中には警察庁と警視庁の関係がわかっていない人もいるということで、これも詳しく解説してくれています。

特命係(架空の組織)の杉下警部は警察庁のキャリア官僚ですが、ある事件をきっかけに上から睨まれて警察庁を追われて島流しにあっているという設定だそうです。
澤井さんの知る限り、警察庁にも警視庁にも杉下警部のような天才はいなかったそうです。

硬い話だけでなくこういう話題にも言及して飽きさせることなくグイグイ読ませてくれます。文章の展開が論理的なので読みやすいです。

マイナビという出版元の名前は初めて知りましたが、調べてみたら就職情報などのマイナビの出版部門のようです。
まだ刊行数は少ないようですがこれから作品も増えて大いに刺激を与えてくれそうな予感がします。

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茨木のり子さんのベスト詩集 [推薦図書]

社会学者の上野千鶴子さんと詩人の茨木(いばらぎ)のり子さんの共通点は、世の男どもを完膚無きまでに叩きのめすことができることですが、上野さんの暴力的な言葉に対して茨木さんの方は言葉の意味で迫ってきます。

だから、茨木さんから「ばかものよ」と言われると、素直にすみませんという気持ちになります。

その茨木さんのたくさんの詩の中からよりすぐりだけを収めた詩集が小学館から出ていました。正式なタイトルは「永遠の詩 02 茨木のり子」ですが、表紙の「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」の文字の方が目を惹きます。

茨木.jpg

reizanが知っている有名な詩としては
が載っています。

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《目次。写真クリックで拡大、「←」クリックで戻る》

「一人は賑やか」はそれほど有名ではないと思いますが三善晃さんが曲をつけていて、若い頃、友達のギター伴奏でよく歌ったものです。

「隣国語の森」という詩の脚注を読んでいたら知っている名前が出てきて、そこからシンガーソングライターの沢知恵(さわともえ)さんを思い出し、久しぶりに彼女の「こころ」というCDアルバムを聴いていい気分です。

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脚注に出ていた名前というのは「金素雲(キムソウン)」さんです。茨木さんが少女時代に金素雲さんの「朝鮮民謡選」を愛読されていたと書かれています。

では、金素雲さんと沢知恵さんのつながりはというと、素雲さんが沢さんの母方のお祖父さんという関係です。
金素雲さんは朝鮮の詩を翻訳して日本に紹介したりしていた方で、没後に沢さんがお祖父さんの遺品の中からある詩を見つけてそれに曲をつけたのが、彼女の代表曲になる「こころ」です。

全曲ラブソングでまとめられたCDアルバム「こころ」はTOSHIBAから出ていましたが今は絶版となっています。ヤフオクに出た時を狙うしか入手の方法はなさそうです。

CDアルバム「こころ」の曲目
  1. それだけで美しい  沢 知恵:作詞・作曲
  2. こころ          東鳴:作詞・金 素雲:訳詩・沢 知恵:作曲
  3. 恋のはじまり     沢 知恵:作詞・作曲
  4. あなたなしでは    沢 知恵:作詞・作曲
  5. 花のような恋     沢 知恵:作詞・作曲
  6. 恋する人魚      沢 知恵:作詞・coba作曲
  7. あなたにとって    沢 知恵:作詞・作曲
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誰かが足りない [推薦図書]

宮下奈都さん著「誰かが足りない」を読み終えました。

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短いプロローグの後、内向的な青年の話から、認知症のおばあちゃんの話、それから・・・、という具合に短編が6つ続きます。
すべてが「ハライ」というおいしいレストランの予約につながっていくところだけが共通で、話の内容はそれぞれが独立しています。

読み始めは展望の開けない暗い話から始まりますので滅入ってしまいそうですが、そこを乗り越えると一つひとつのエピソードが良く練られていて愛おしくなるぐらい面白かったです。
ハッピーエンドとまではいきませんが、最後は希望の持てそうなエンディングになっているので読後感もスッキリです。

登場人物の心象描写が一般的な作家さんと異なっているような気がして奥付の著者略歴を見たら大学の哲学科を卒業された方でした。人の心理を勉強された方の本だから登場人物一人ひとりに血が通っているのだろうと思いました。

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《写真クリックで拡大、「←」クリックで戻る》


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生活と数学の関わり [推薦図書]

reizanは数学が苦手ですので数学再入門的な本が出ると興味を惹かれます。そういう本の一冊が、竹内菫さんの「体感する数学」です。

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内容は「素数」から始まって「ガウス分布」まで多岐にわたっていますが、数学の参考書ではなくて実生活のなかで体験する事象と数学の関わりを説明して親しみを持たせてくれています。

「二次方程式」のページを見るとキャッチボールが引き合いに出されています。
キャッチボールで投げられたボールは直線ではなく放物線を描いて落ちてくる二次方程式だということをあなたは体験的に知っているはず、と説明しています。

「キス数」というのは決められ空間にものをどれだけ入れられるかということですが、身近な例としてスーツケースに荷物を詰めるのにたたみ方や入れる方向を変えたらたくさん入ったというのもキス数と関係があるらしいです。
そうすると、スーパーの詰め放題で必死になっている姿はキス数の解を求めているわけで、今後は数学的に美しい光景と見るようにします。 

「微分積分」では、目的のために日々ポケットの小銭を貯めていくという例が紹介されています。途中で毎日の額を増やさないと、と思った瞬間が微分積分だそうです。
ということは、reizanの家計簿でも頭の中で微分積分をしていることになります。
毎月の食費は16日にスタートして翌月の15日の夜に0円になるように予定していますが、途中で使いすぎたときは反省してその後支出を抑えるようにしています。その時の判断の元になるのが微分積分らしいです。

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毎日が安息日 [推薦図書]

「安息」とは「精神的な緊張・不安がないこと」ですが、後ろに「日」が付いて「安息日」と書くと意味が違ってきます。

「安息日」とは西方系の宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)で、「何もしてはならない日」と定められているのですが、タイトルでは違う意味で使っています。

「毎日が心穏やかな日」という意味です。

身の回りには楽しいことばかりではありません。悲しいことだって悔しいことだってあります。
でも、reizanは気がついたのです。そのようなことに心を占領されて得なことは一つもない、ということに。
そして、自分なりに心穏やかに過ごせる方法を考えて実践してきました。

ほとんどは「やり過ごす」ことで解消しますが、そうもいかないときは「怒った時の損得を考えてみます」。そうすると損をする割合の方が大きいという結論に至り、止めておこうかという気持ちになります。
自分で止めると決めたら、怒らなかったことで悔いが残ることもありません。

ところで、ほかの人がそういうことをどう思っているのかを知るのに役立つのが図書です。

2013年5月23日に、マキノ出版から、『精神科医が教える 「怒り」を消す技術』(備瀬哲弘著)という本が出ていました。
reizanにとって興味深いタイトルです。

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目次を見たときに、イラッときたときの対処法の一番目に「ガムを噛む」というのがあったのでちょっと引いてしまいましたが、全部読み終えたら、良い本でした。

読み終えてから、「はじめに」を読み返してみたら、怒りを消すためのツボはここに集約されていると思いました。以下はその部分の引用です。

『怒りの背景には、「おそれている」気持ち、もしくは「ゆるせない」気持ちのどちらかが、必ずあります。両方がある場合もあります。
この2つの気持ちの反対「おそれない」「ゆるす」を選択できるようになれば、怒りの感情から解放されます。
そして、毎日、心を穏やかに過ごせるようになるのです。』



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新明解の引き比べ(その1) [推薦図書]

新明解国語辞典の第三版と第四版を入手しましたので、手始めに引き比べをしてみました。その一部をご報告します。

その前に、編集者の関係に触れておきましょう。第三版までの編集に携わった見坊先生は山田先生と東大の同級生です。
金田一京介先生の紹介で見坊先生が三省堂の辞書編纂をすることとなり、その時に見坊先生が山田先生に手伝いを依頼して一緒に辞書づくりをすることになりました。

その時からずっと編集者と助手という関係が続きました。そして第四版の時に見坊先生の名前が編集者から外されました。(そのあたりの経緯はNHKテレビでドラマチックに再現されていました。)

そのことによって第四版では山田先生の個性がそれまで以上に反映されることになりました。だから、第三版と第四版を比較してみると面白いのです。

最初に、テレビでも取り上げられていた、「はくとう【白桃】」からご紹介しましょう。

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《第三版 白桃》

第三版の語釈はごく常識的です。これが第四版になるとかなり恣意的というか個人の感想みたいな語釈に変わります。
つまり第四版の語釈には生身の人間の感情が反映されているのです。そのあたりが面白くてこの辞書に人気が集まるようです。

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《第四版 白桃》

第四版の「果汁が多く」は良いとしても、「おいしい」と断定するのはなかなか勇気のいることだと思います。

では、黄桃の方はどうなっているのでしょうか。

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《第三版 黄桃》   《第四版 黄桃》

「普通」というのは特別美味しくも不味くもないということだと思いますが、この言葉だけを引いた時には「普通」の意味がわからないと思います。

reizanが知っている言葉で、「しゃくはち【尺八】」も引いてみました。

三版 尺八.jpg       四版 尺八.jpg
《第三版 尺八》    《第四版 尺八》

語釈を見て、「えっ!」と驚きました。尺八愛好家のあいだでは、尺八は真竹で作られているのが常識で今までに疑ったこともありませんでしたが、これを見て図書やネットで調べました。
いわゆる普化尺八(虚無僧以降に使われている今の形の尺八)の材料はやはり真竹が正解のようです。
ただ、正倉院の古代尺八にハチクで作られたものがあるようです。

「真竹」と「淡竹(はちく)」の特徴は似ていて、成長した時の樹長、直径はほぼ同じです。節のところから2本の枝が出ることと、節が二重円(二段重ねの円)になっているところも同じです。

でも見分ける方法はあります。樹皮(いわゆる竹の皮)に黒い斑点があるのが真竹、ないのが淡竹です。もうひとつの特徴は、破竹は白い粉吹くので竹全体が白っぽく見えますが、真竹は鮮やかな緑色です。

そう言われても尺八の形になってしまうと見分ける特徴がなくなってしまうので、真竹で作られているというのを信じるしかありません。
なんだか、最近、世間を騒がせているレストランのメニュー表示問題を連想させられました。


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偶然に出会った二つの主張が似ていました [推薦図書]

最近、森博嗣(ひろし)さんの「人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか」(2013.3 新潮社刊)という長いタイトルの本を読みました。

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reizanには、なかなか尺八が上達しないという以外に今のところ大きな問題はないのですが、禍福は糾える縄のごとし・人間万事塞翁が馬と申しますのでいろいろな問題が起こる前に勉強しておこうと思ってこの本を読みました。

著者はこの本の原稿を十時間くらいで書き上げたそうです。だからそれほど分厚くもなく一息に読み通せました。税別価格700円も手頃です。

内容は「抽象思考の勧め」です。世の中、具体的な問題に論理的な対処をしていこうというのが主流ですが、いろいろな問題をもっと離れたところから見られるようにを抽象化して、問題の本質を自分の頭で考えようと提案しています。

抽象思考を説明するのに具体的な例を挙げると読者はそれに囚われてしまうということで、具体的な例は極力避けられているのですが、その概念を伝えるためにガーデニングが例にされています。

猫の額ほどの庭の雑草を摘むのも億劫なreizanが庭の話を理解できるのだろうかと思いましたが、NHKのテレビでベニシアさんのガーデニングを見ていたのでイメージが湧きました。

自分の庭を作るために、毎日、頭の庭いじりをする時間を持ちましょう、と自分の頭で考えることを勧めています。

この本を読み終えた時に、有名ブロガーのChikirinさんの日記でも他人の答えを見て安心せず、自分の頭で考えましょうと提唱されている記事に出会いました。

こちらは企業の入社試験有料化のニュースに関連してその先に想定される、自分の頭で考えない人のための商売を具体的に示して、だから自分の頭で考えましょうと警鐘を鳴らしています。

抽象的な話と具体的な話は真逆のようですが、どちらも自分の頭で考えましょうと言っているところは同じです。
自分の頭で考える、と言うことが重要なポイントかもしれません。

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「老いのシンプル節約生活」 [推薦図書]

65歳になって高齢者の仲間入りをしますと、読む本も高齢者の方が書かれた本が多くなります。
それも元気に前向きに生きている方の書かれたものばかりです。

最近読んだ阿部絢子(あべあやこ)さんの「老いのシンプル節約生活」がreizanの考え方に一番近くて、勝手に親近感を覚えました。 

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阿部さんが、『この年になって、改めて自分が好奇心旺盛だが飽きっぽいことを再確認している。』と自己分析されていますが、reizanも全く同じです。

二日続けて同じ傾向のブログを書いたりすると罪悪感を覚えるのもそのせいかもしれません。

単身だからこういうことが出来ると書かれているうちのいくつかはreizanも実践しています。ということはreizanが時代に先駆けているのか、それとも思いやりが足りないのか、できれば前者だと思いたいです。

 



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年の初めに日本社会を考える [推薦図書]

reizanは気ままなしがない年金生活者ですが、年に一度ぐらいは真面目にこの国のことを考えてみようと思って読書をしました。

選んだ本は、榊原英資さんの「幼児化する日本社会 拝金主義と反知性主義」です。

幼児化する日本社会.jpg

内容は8章と付章で構成されています。

  • 第1章 子供の世界は大人の鏡
  • 第2章 家族の変質
  • 第3章 教育の混乱
  • 第4章 企業倫理の崩壊
  • 第5章 マスメディアの堕落
  • 第6章 規制緩和と地方分権の落とし穴
  • 第7章 地方の瓦解
  • 第8章 ポスト産業資本主義と新しいコミュニティー
  • 付 章 二分割思考は知的退行

特にreizanの印象に残ったのは、学校の目的と二分割思考です。

学校は本来「勉強をするところ」です。それを履き違えた大人が学校を混乱させている状況を指摘しています。

二分割思考というのは、「右でなければ左、左でなければ右」という二者択一しかないという考え方のことです。
実社会ではいろんな選択肢があるはずなのに、選択肢を二つだけに絞ってしまうことの危うさが指摘されています。

テレビの報道姿勢や門外漢のコメンテーターの無責任な発言に対しても手厳しいです。

全部を読み終えて、reizanの考え方も著者の主張に近いような気がしました。

2007年7月の発行ですから6年半ぐらい前の本になりますが、ここで指摘されている状況はちっとも変わっていないような気もします。


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瀬尾さんの本はまったりした気分にぴったり [推薦図書]

三曲の大曲「八重衣」の合奏研修も終わってほっと一息ついたところですが、こんなまったりした気分の時にはホンワカするような小説を読みたくなります。

そこで選んだのが瀬尾まいこさんの「おしまいのデート」です。

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最後のデートにまつわる短編が5話収録されています。と言っても恋愛小説というわけではありません。孫とおじちゃんのデートだったり、公園で一緒に犬を飼うOLと学生のデートだったりと多彩です。

どれも読んだあとでほっとするような読後感があって好きですが、その中でも特に気に入った話が「ランクアップ丼」です。

ワルぶっているが真からのワルではない学生と隣のクラスの老いぼれ教師が一緒に玉子丼を食べる話ですが、そういえば昔はこんな先生がいたような気がします。

瀬尾まいこさんの本で最初に読んだのは中学校の国語教師時代に出された「卵の緒」でした。
自分のへその緒が保管されていないわけを問う子供に、卵から生まれたからよと答えるお母さんのエピソードから始まる話もホンワカしました。

瀬尾さんはついこの間(2011年)まで、講師時代の9年間を含めて15年間中学校の国語の先生をされていました。



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叙述トリックは、読んだあとで詐欺にあったような気分になります [推薦図書]

40年も前に書かれた中町信さん(故人)の「模倣の殺意」が文教堂の企画出版後、再び話題になって40万部の大ベストセラーになったということを知って、それより前に出た創元社版を読んでみました。

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《「模倣の殺意」創元社版》

推理小説ですから内容を説明することはできませんが、面白かったです。
ただ、ここで使われている手法は叙述トリックと言われるもので、読後に騙された感が強く残り、詐欺にあったような気分になります。

読者が誤解したまま読み進んでいくような書き方(叙述)がトリックの主体ですから、読み終わってトリックがわかったところで再読すると、騙すための言い回しをしていることがわかります。
それは、詐欺師と違って嘘をついて騙すというのは無いのですが、言葉巧みにタネを隠すので読み終わったら、ほかの種類のトリックを使った推理小説よりも騙された感が強くなってしまいます。

巻末の解説によると、最初に出版された頃はトリックがわかるような仕掛けがいくつもあったようですが、この小説のトリックを真似た小説がいくつも出て読者のレベルも上がってきたので、再出版されるたびにヒントとなる部分が削られていって、今ではほんの一部しか残っていないそうです。

小説の中で騙されたぐらいでは腹が立たない方にはお勧めできる面白い小説です。


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そうだよね [推薦図書]

Yohooでニュースを検索していたら、『「秒速で1億円稼ぐ男」〇〇〇、すってんてんに 「お金持ちのふり」するのに疲れたと告白』という見出しが目にとまりました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140428-00000004-jct-bus_all&p=1 Yohooニュース

知らない人ですが、都内に5軒の自宅を持ち、ロールスロイスやフェラーリを乗り回していたらしいです。その方が資金ショートして破たん状態になったことをfacebookで公表したそうです。

そして、reizanの関心を引いたのはこの部分です。
「もう金への執着はありません。(中略)生きてるだけで幸せです」と口にする。その背景には「今日から無理をしてお金持ちのふりをする必要がなくなったので、楽になりました。もう大分疲れたんだと思います」と、これまで「金持ちキャラ」を演じることで多大な精神的苦痛があったことを打ち明けた。

そうなんです。お金なんてそこそこ生きていけるだけあればよいと思います。限られたお金の範囲でいかに楽しく充実した生活をおくれるかがその人の価値ともつながると思っています。

早熟だったreizanは物心ついたころから「生きているだけで幸せ」と思っていました。ニュースの主人公は気づくのがちょっと遅かったみたいです。でも、マイナスからやり直すそうですから頑張って欲しいと思います。



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「Nのために」を読みます [推薦図書]

TBS系テレビ「Nのために」の初回を観てすっかり魅了されてしまい、原作本を読もうと、すぐに図書館に予約を入れたら数日で借りることができました。

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reizanとしては近年まれな名ドラマと評価したのですが、視聴率11.8%と思ったより低かったので本を借りようという人が少なかいためすぐに借りられたのだと思います。次の予約が入ると貸出し延長ができなくなるのですが、今のところ貸出し延長も可の状態です。

ところで、本に挟んでいる付箋はしおりではありません。使っている紙は新聞紙の印刷のない部分です。
実は別の本で返却期限を一日過ぎてしまうという失敗をしでかしてしてしまいました。その対策として始めたものです。
書かれている数字は返却期限を表しています。これで同じ失敗はしなくて済むようになると思います。

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こんな尺八本が出版されています [推薦図書]

今年(2014年)の9月に「まるごと尺八の本」というのが出版されました。

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尺八の演奏もされる製管(尺八製作)師の方が書かれた本です。

内容は、
  1. 尺八とは何か
  2. 尺八の手に入れ方、選び方
  3. 尺八の選び方と管理の仕方
  4. 尺八の管理の仕方
  5. 尺八の始め方、習い方
  6. 効率的な尺八の練習法・上達法
  7. 私はこうして尺八に出会った
    ‐外国人尺八演奏者へのアンケート‐
  8. 尺八の歴史
  9. 吹く曲も違えば楽譜も違う、流派のいろいろ
  10. これからの尺八には何が必要か
という章立てになっています。2、3、4章のタイトルが少しずつかぶっていますし、言葉の選び方もスマートさに欠ける気がしますが、久しぶりに出版された尺八本ですからじっくり味わいたいと思います。

パラパラと見た範囲ではreizanの知っていることばかりですが、これから尺八を学ぼうとする人とか、尺八に関心を持っている人には良いかもしれません。

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%81%94%E3%81%A8%E5%B0%BA%E5%85%AB%E3%81%AE%E6%9C%AC-%E8%91%9B%E5%B1%B1-%E5%B9%BB%E6%B5%B7/dp/4787273604/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1415623072&sr=8-1&keywords=%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%81%94%E3%81%A8%E5%B0%BA%E5%85%AB%E3%81%AE%E6%9C%AC Amazon まるごと尺八の本

Amazonで同書の関連本として紹介されていた「尺八通解」の言葉から国会図書館に行き着いたら、著作権が切れて国会図書館のデジタルライブラリーで公開されている「都山流尺八通解」に行き着きました。大正末期に出版された受験参考書です。
自分が受験した時のことを思い出して懐かしいです。

http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/921410 都山流尺八通解



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これは小説です。つくり話です。 [推薦図書]

ちょっと変わった本を見つけました。

「出版禁止」(新潮社刊)です。

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最初は発禁本のことについて書かれた興味本位の本かと思って手に取ったのですが、そんな下世話なものではありませんでした。

内容は大きく三つに分かれています。
  • 序  長江俊和
  • カミュの刺客  若林呉成
  • 「カミュの刺客」出版にあたって  長江俊和
長江俊和さんというのがこの本の著者です。

テレビの「王様のブランチ」で面白いミステリーとして紹介されたらしいのですが、Amazonのレビューではテレビに騙されたという酷評がいくつかあります。

reizanは白紙の状態から読み始めたので事前の思い込みもなく面白く読むことができました。
ただ途中で何度も、これは事実かフィクションかと迷いながら読みました。

7年前の心中事件(女性だけが生き残った)について、フリーランスのルポライター若林呉成(仮名)がその女性にインタビューするようになり、その顛末を書いたのが「カミュの刺客」です。
 
このインタビュー記事は総合月刊誌に何回かに分けて掲載されることが決まっていたのですが、直前に編集部の判断で中止になってしまいました。
その原稿を目にした長江俊和さんが、この作品をこのまま世に埋もれさせるわけにいかないと奔走し、4年の歳月を経て出版されることになったというものです。

その話を信じて読むと「カミュの刺客」は事実ということになりますが、実は、序から最後の出版にあたってまでのすべてが著者の創作です。だからこの本に書かれているのはノンフィクションではなく小説です。

遺体切断や人食を連想させる場面もあってちょっとグロテスクなところもありますが全体としては面白いです。
皆川博子さんの「倒立する塔の殺人」を読んだ時のようなやられた感が心地よかったです。

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判断基準は「損得勘定」 [推薦図書]

岡壇(おか まゆみ)さんの「生き心地の良い町」を2回続けて読みました。別に読みにくかったわけではありません。とにかく内容が良いから読み返したのです。2回目は一語一語を噛み締めながら読みました。

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自殺率の低い町に着目して、自殺率の高い町との比較調査の結果をまとめたものです。示唆に富んでいて一度読んだだけでは勿体なくて、読み終わった後からすぐに再読しました。

自殺率の低い、ある意味特異な町の特徴を見出して自殺予防に効果のある要因を探すという智の冒険の記録と成果の公表です。
データの収集、分析の方法から、結論に関連する地元の人の言葉まで幅広く書き込まれていて、調査の深さが良くわかります。

調査対象となった自殺率の低い町は、海部町(現在は合併により海陽町の一部)です。

岡さんの調査で、海部町では「幸せ」と感じる人の比率が近隣よりも低かったそうです。でもそれは、「幸せ」と感じる人が少ないことイコール不幸と感じている人が多いわけではありません。「幸せでも不幸でもない」と考える人が多いということでした。

「とびきり幸福とはいえないけど、不幸でもない」という状態はreizanも好きです。一番暮らしやすいのではないかと思います。ぎりぎりの年金生活でも楽しく暮らそうと思ったらいくらでも工夫できます。

また、本の最後の方で著者は、海部町の人々が作り上げてきたコミュニティ特性の出発点には「損得勘定」があると書かれています。これは意外な言葉でしたが読むうちに納得しました。

そして、reizan自身も判断基準のベースは「損得」にしているので、同じ考えを持つ人にに出会ったようで嬉しかったです。

「損得勘定」というと悪いイメージを連想する人がいるかもしれませんが、それは守銭奴や打算的な友達づきあいを連想されるからです。

reizanの場合はそういうのとは違います。
それをすることが楽しさにつながるか自分を苦しめることにならないか、友達の場合は学ぶところがあるか付き合うことで自分幅を広げられるか高められるかなどで損得を考えます。決してお金のこと等ではありません。


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